あした、金沢へ行く

2021年7月24日

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「あした、金沢へ行く」伊藤まさこ 宝島社

 

伊藤まさこという人のことはよく知らないのだけれど、ナチュラルでセンスの良いスタイルを紹介する雑誌なんかでたまにお見かけする。おしゃれな人だなー、と思う。私には絶対ないものをたくさん持っていらっしゃる、と憧れてしまう。
 
夫が金沢が好きで、何度も行こうといっているのに、何故か果たせずにいる。私自身は独身時代に友人と一泊したことがあるだけ。何十年前の話だ?新幹線が通ってから、旅行客が多くて混んでそうで、と二の足を踏んでしまっているのだが、いつか行きたい。なんて言ってたら、この本が。
 
さすが伊藤まさこだけあって、彼女の紹介する金沢は、ナチュラルで、落ち着いていて、それでおしゃれで、センスが良くて、だのに地に足がついている。どうやったらこんな風にいい場所ばかり見つけられるんだろう?やっぱり、目がいいのね、目のつけどころが。
 
ガラス工房、セレクトショップ、和菓子に北欧家具、古書店、蕎麦屋。ホテルまで安くて洒落ていて穴場だったりして。でも、これに載っちゃったら、読んだ人が殺到しそう。
 
かくいう私も、俄然、金沢に行きたくなった。海外もいいが、日本国内にも行きたい場所がいっぱい。だのに、ああ、日々追いまくられる雑事よ、諸問題よ。
 
いいんだ、いいんだ。いつか行ってやる、金沢。と心に決めた一冊であった。

2017/10/23