「おそらにはてはあるの?」佐治晴夫・文 井沢洋二・絵 玉川大学出版部
面白かったです。
ドイツの天文学者、H・オルバースが1826年に考え出した「オルバースのパラドックス」が元になっています。
この間、とてもわかりやすいと言われて読んだ
「宇宙は何でできているのか 素粒子物理学で解く宇宙の謎」村山斉 幻冬舎新書
が、実は全然良くわからなくて、非常に面目なかったのだけれど、この絵本はとても良くわかりました。
私のレベルに合っていたのね。
それで、大威張りで夫とおちびに読み聞かせたら、「それはちょっと違うな。宇宙の果てについては、まだ分かっていないけれど、いま、四つの仮説があるんだ」と夫に反論レクチャーされました。おちびにも、思い切り矛盾点を突かれてしまいました。
うんうん、まだ詰めは甘いのかもしれません。
だとしても、この本は面白いです。
絵本だもの。
そして、星が次々に重なっていく絵は、とても楽しいものでした。
物理の本だけど、ちょっと哲学的でもあって、それでいて、子どもにも十分理解できる、素敵な絵本だと思います。
2010/12/20