おでんざむらいちくわのまき

おでんざむらいちくわのまき

2021年7月24日

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「おでんざむらいちくわのまき」

内田麟太郎 西村繁男 くもん出版

 

六年生の読み聞かせに何を持って行こうかと悩んでしまった。毎週、火曜日の朝は読み聞かせがある。高学年だと、物語の朗読が結構多い。でもなー。あえて絵本を読みたくなる私。六年生にもなると、めったに出会わないようなものを見せたくなる。
 
最近は、ちゃんばらとか時代劇とか、みんな見なくなったもんな。テレビ番組も減ったし。お侍モノなんて、みんな知らないよな。じゃあ、それで行こうか、と選んでみる。ちょっと対象年齢が低いかしらん。
 
江戸の街では人さらいが流行っている。それも子どもをさらわれる。おでんざむらいがおでんをおいしく食べていたら、よし坊がさらわれた。犯人は、はんにゃとなげきおんなのふたつの顔を持つ妖怪。おでんざむらいがはたと気がつき、ちくわをのぞくと姿が見える。おとものかぶへい(かぶとむしらしい・・・)と協力しあって、みごと子どもを取り戻す。最後はなげきおんなに人情をみせるおでんざむらい。
 
小さい子なら、ハラハラ・ドキドキするだろうけど、やっぱり六年生、極めて冷静に聞いてくれました。まあ、たまにはいいでしょ。本当は低学年向きだったかなあ。

2014/9/17