211
「こなもん屋馬子」 田中啓文 実業之日本社
夫が図書館から借りてきた本。たしかSF作家だったような・・と思って「SFなの?」と尋ねたら「まあ、SFだと思えばSFだな。」と意味有りげな返答。そういえば、この人って「銀河帝国の弘法も筆の誤り」ってお馬鹿SFの人だったっけ。というわけで読んだら、なるほど、考えようによっちゃあSFではあるな、という本でありました。
大阪の話よねー。いろいろなこなもんの屋台が出てくる。ラーメン、お好み焼き、たこ焼き、焼きそば、ピザだってこなもんだしうどんも豚まんもある。店主は全部、ぐるぐるパーマの曽我家馬子、子分はイルカ。悩み多き客の問題を、美味しいこなもんで、解決に導く。
読んでいたら、食べたくなったわ。一番食べたいのは、塩味だけの、具のない、鉄板に押し付けて焼いただけの焼きそば。あー、食べたいったら食べたい!
2012/3/1