ひよこのコンコンがとまらない

ひよこのコンコンがとまらない

2021年7月24日

115
「ひよこのコンコンがとまらない北欧のむかしばなし」
ポール・ガルドン作 ほるぷ出版

これ、いつだったか以前に一度、小学校のお話会で読んだことがあります。時間が押してしまって、読みきれないと思ったのだけれど、子どもたちにおねだりされて、仕方なくかなり早口で一気に読み上げたら、なぜか、それが大受けして、「ひよこのコンコン、おもしろかった~」とあとから言ってもらえて幸せでした。ひよこのタッペンが種を喉につまらせてコンコンが止まらなくなったので、お母さんのコッコさんが泉の水を汲もうとするとコップがない。樫の木にコップをもらおうとすると、木をゆすれと言われる。木を揺すってくれと木こりの息子に頼むと、靴をくれなきゃいけないと言われる。靴を作ってくれと靴屋に言うと、革がなきゃね、と言われる。めうしに革をもらいに行くと、とうもろこしをくれなくちゃ、と言われ・・・と、どんどん要求がエスカレートしていく。

これ、谷川俊太郎さんの「これはのみのぴこ」や「これはおひさま」にちょっと似た造りだわ。

こういう、くり返しのお話って、子どもたちは大好きです。子どものコンコンを止めるために、必死に頑張るお母さんが、私も好きだわ。

2012/10/6