アマゾン漂流日記

アマゾン漂流日記

2021年7月24日

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「アマゾン漂流日記」坪井慎吾 窓社

 

夫の購入本。私、ただいま個人的に未読購入本消化キャンペーンを絶賛開催中です。積んである本を読み切るまで図書館で新たに借り入れはしないぞと決めました。というわけで、長らく本棚のうえに積んでおいた本を着々と読んでおります。
 
著者の坪井慎吾さんは、二十歳過ぎにバイクで日本一周したのを皮切りに、バイクでアメリカ大陸横断、ホノルルマラソン完走、人力車で東海道五十三次踏破、鳥人間コンテストコミカル部門優勝。バイクでオーストラリア一周、ゴムボートで琵琶湖から大阪港まで航行、バイクでチャカルタヤ(ボリビア 5600メートル)登頂、バイクでアラスカからマゼラン海峡まで大陸横断。
 
で、その次に、1992年からアマゾン川筏下りをした記録が、この本というわけです。
 
いや君、ちょっと落ち着きなはれ。なんでそんなに次々と・・・と、つい、おばちゃんとしては言いたくなっちゃいますわ。生産的な行動が殆ど無い人生なんちゃうん?と聞きたくなる。まあ、そういう人なんでしょうなあ。
 
冒険というと血沸き肉踊る毎日だと思ったら間違いで、たいていは退屈な日常の積み重ねである、というのは角幡 唯介氏が言っていたことだけど、この本もまさに、それ。アマゾン川を筏で下ってる間、事件さえなければ、食べて、寝て、出して、その間は麻雀やったり、五目並べやったり、暇つぶしの毎日。時々、事件が起こるから本も書けるというものですな。
 
としても、深い考えもなしに、バックパッカー同士でなんとなく始めちゃった冒険がグダグダと続いてしまったこの話、だらだら感が妙にリアルで笑えます。冒険の実態ってこんなもんなんだろうなあ、としみじみ。これは1992年から1993年にかけての話なんだけど、この人、今でもあちこちウロウロしているのかなあ。そうだといいかも。

2013/9/3