まんが栃木の歴史

まんが栃木の歴史

2021年7月24日

147~151

「まんが栃木の歴史 1~5」まんが栃木の歴史刊行委員会 下野新聞社

 
1 下野のあけぼの(原始時代~平安時代中期) 漫画 高島茂
2 下野武士の活躍(平安時代末期~戦国時代) 漫画 浅野千恵美
3 徳川幕府と下野(安土・桃山時代~江戸時代中期) 漫画 山田ゴロ
4 崩れ行く封建体制(江戸時代中期~明治維新) 漫画 小林浩道
5 のびゆく栃木県(明治時代~現代) 漫画 いしわた周一
 
県立図書館の資料室で発見。子ども用の本だが、興味深いので、図書館に行くたびに一冊ずつ読んでいこうと決めた。ところが、その話をしたら夫が面白がったので、結局まとめて借りてきた。
 
美術館へ行く道筋にある、穴っぽこだらけの史跡が長岡百穴という横穴式古墳だとか、那須の方には新羅から移民が多数来ていたとか、その辺りから始まって、足利学校の話、東山道や奥州街道、原街道などの整備とともに東北への通り道となっていったこと、日光があることでいろいろな影響があったことなど、生活に根付いた様々な歴史がわかる。助郷という、日光に参拝する武家の手伝いをさせられたために北関東の農民が困窮したことなど、全く知らなかったので勉強になった。
 
いわゆる教科書の歴史はどうしても奈良や京都を中心に教えられるので、そこが地元の小以外は、歴史は遠いよその場所の話みたいだが、今住んでいる場所が昔どうであったか、は身近でわかりやすい。ましてや我々のようなよそ者には、歴史を知ることで、その土地が自分のものになっていくような感覚があって、子ども向けの漫画なのに引き込まれてしまった。
 
とはいえ、この本自体が1990年代に出されたもので、もう絶版になっているらしく、描かれた知識も古くなっているのかもしれないが。それにしても、じゅうぶんたのしんでしまった。資料室の片隅に置かれたままで、これを読む子供は居るんだろうか。

2019/12/20