スケオタデイズ

2021年7月24日

102

「スケオタデイズ 飛び出せ!海外遠征編」グレゴリ青山 KADOKAWA

「スケオタデイズ 戦慄のフィギュア底なし沼」の続編である。フィギュアスケートにすっかりハマってオタクと化したグレゴリが、友人知人を氷の底なし沼へ引きずり込む話である。

台湾ではフィギュアスケートはマイナーなスポーツなので大会の入場券は予約さえすれば無料だという。となると、飛行機代、宿泊費を加味しても、京都の自宅から関東で行われる大会を見学に行くよりも台湾に行ったほうがよほど安くつく。というわけで、ちょっとスケートに興味を持った友人を誘って台湾に乗り込むグレゴリ。友人って、その中のひとりはゴンチチの松村さんだったりするから面白い。必死に走って最前列を確保する中年のおっちゃんが、まさか有名ミュージシャンとは誰も思うまいって書いてある。そうだよなあ。

台湾遠征だけじゃなくて、いろいろな場所での観戦の模様も描かれている。また、臨海スポーツセンターという一時は閉館の危機に追い込まれたリンクがいかにして守られたかの経過も描かれていて、結構感動する。また、スポーツ専門テレビ局 J SPORTSのフィギュアスケーターインタビュー番組「KENJIの部屋」のWEBコミックとコラムも掲載されていて、スケーターの素顔が伺えるのも楽しかった。

フィギュアスケート好きの人には絶対お勧めの一冊。

2016/10/15