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「ティッチ」 パット・ハッチンス さく・え 福音館書店
私は二人姉妹の下の子です。四人家族では一番下っ端です。小さい頃、がんばってご飯を食べて、たくさん寝て、大きくなろうと努力しました。けれど、ある時気がついたのです。どんなにがんばって大きくなったって、私、家族の中ではいつまでたっても一番ちっちゃいんだわ!って。すごくショックでした。
そんなことを久々に思い出しました。だって、この絵本、ティッチはちいさなおとこの子で、ねえさんのメアリもにいさんのピートも大きいんです。ふたりとも大きな自転車を持ってるし、タコをあげられるし、大きなシャベルとうえきばちをもっている。
でも、ティッチのもっていた小さな小さなタネは、ぐんぐん、ぐんぐんおおきくなるんです。
ああ、小さかったころの私に、この絵本を読んであげたい。そう思いました。
読み聞かせると、二分半程度です。
2013/7/8