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「本人遺産」 本人 南伸坊 南文子 写真 文藝春秋
「本人伝説」の続編に当たるらしい。「ぐうたら上等」にこの本の話題が載っていて、新しいのが出たのか！と気づいて慌てて図書館に予約した。まだやってたのね、南伸坊さん。
今回は赤塚不二夫と大江健三郎がそっくりである。ベッキーは無理がありすぎる、エルザは力技すぎる。壇蜜は、首から胸元にかけてがおっさんである。それにしても、すごい。
この「本人術」の起源が、玄関においてあったスカートを履いた熊のぬいぐるみである、というのが笑える。そのスカートを頭にかぶってみたら、聖徳太子に似ていたので、近くにあった靴べらを持ってみたらもっと似たという。その証拠写真が残っていて、本当に聖徳太子そっくりなので笑ってしまった。本人術誕生の劇的瞬間だったのね。
ここまで熱心に本人になり変わるとは、これはもう一つのいわゆる芸術である、と思う。南伸坊さん、一生やっていただきたい。
2017/5/28