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「西原理恵子の人生画力対決1~4」 西原理恵子 小学館
その昔、ナンシー関が、素人相手に世界地図を描かせたり、東京タワーを描かせたりしていたのを思い出します。これは、西原理恵子がプロの漫画家を読んで、お題を出して画力対決をするという企画です。
意外な人がドラえもんをかけなかったり、とんでもないゴルゴ13が出来上がったり、戦艦大和なんて、上にハーゲンダッツアイスが乗っちゃったリ。サイバラも画力はやばいですが、引っ張りだされた先生方も、ほぼ互角だったりします。
まあ、だからそれをほのぼの笑ってればいいんでしょうけれど。それにしても、どんだけ大御所を呼んでくるんでしょうね。やなせたかしや藤子不二雄A、ヤマザキマリなんかも呼んじゃってます。そのどれもにぶつかる、のしかかる。とはいえ、サイバラはオヤジころがしが上手いことがよーくわかります。
要所要所に高須クリニックのかっちゃんが出てきて、この人は付き合ってる人をマンガに出さずにはいられないのね。お金の使い方のスケールが違うエピソードもいろいろ出てきて、なんか呆れます。
途中、倒産した理論社との生々しいお金の話も出てきます。理論社、評判悪かったけど、なるほど、こんなことやってたのかー。サイバラ相手に喧嘩売ったら、こうなるよなーとつくづく。
相変わらず地雷を踏みまくって生きているおつもりでしょうけれど、恨ミシュランの頃の毒はなくなってきたようです。綺麗になったよね、サイバラ。
2013/1/30