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「おんなの窓 4」伊藤理佐 文藝春秋
一巻では独身、二巻で結婚、三巻で妊娠した伊藤理佐が、ついに四巻で出産。途中、産休中に吉田戦車が「おとこの窓」としてヘルプに入っているのもなかなか楽しい。
我が子がなかなか歩かないと心配していたら、なんと3.11、東北の親族と連絡が取れないと夫婦で大騒ぎしているのに刺激されたか、いきなり歩き出した赤ん坊。「待っててね」とあんまり相手にされなかったのは気の毒なのか、何なのか。ドサクサに紛れて、「味の濃いものをいつ食べさせるか」問題も、本人が勝手に解決していましたとさ。まあ、子育てなんて、それくらい放っておけたらそのほうがいいんだけどね。
それにしても、40歳で初産はキツイよなあ・・・と、38歳で二人目を産んだ私は思う。何がきついって、出産なんて一瞬ですよ、まだ。その後延々と待っている子どもとの日々。そりゃ楽しいこともありますよ、嬉しいこともありますよ。でも、いつも思う。もうちょっと体力があったらなあって。仕方ないんだけどね。
それにしても、伊藤理佐、おもしろいぞ。中学生娘がしみじみという。「赤ちゃんて、絵に描いてあるだけで、かわいい。」「でも、子育てって本当に大変そうだね。」
そう、その二つが伝わっていたら、このホンの意義はもう達成されたと言っていいと思う。
しっかり笑えます。
2013/12/20