花図鑑3

花図鑑3

2021年7月24日

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「花図鑑3」清原なつの 集英社

 

学生時代、私は清原なつののファンだった。箕島さんという、一風変わった、ちょっとはげてる男子と恋をする,花岡ちゃんというメガネをかけたイケてない女子が、他人とは思えない私だったのだ。きれいでも可愛くもなく、自分の思い込みと意固地さに辟易しながら何とか生きていく女子学生が主人公の漫画は、私の宝物だった。
 
あれからどんだけ経ったのだろう。清原さんもすげーおばさんだろうなあ・・・。
 
「花図鑑」は、1990年代前半に描かれた少女漫画だ。性というテーマを取り扱いながら、真面目でひたむきで率直で、今から読み返すとかなり昭和テイストな漫画だ。平成に入ってから描かれてるんだけどね。
 
この「花図鑑」、1巻から5巻まで持っているのに、何故か3巻だけが欠けていた。まだネットもなかった時代に、地道に古書店などで買い集めていたような覚えが。今だとネットで調べるとあっという間に手に入るのよね。
 
でも、本を増やすことに大きな躊躇があったり、今年一年は漫画は控えようか、などと思うところもあったりして、手に入ることは知りながら、ずっと買わずにいた。で、先日、ついに買っちゃったのだ。
 
もう、懐かしの漫画家なのかなあ、清原なつの。イケてない若い子の青春を描いたり、SFと絡ませて歴史物を描いたり、結構意欲的にいろんなことにチャレンジしていた人なのだけど。また新作も描いてほしい。

2013/12/9