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「くだもの なんだ」 きうち かつ さく・え 福音館書店
六月の読み聞かせに向けて、絵本選択中。導入のための絵本を、ド定番のこれにしようかな、と考えています。
果物の切り口を白黒の図にすると、レモンがタイヤに、柿がペンギンに見えてきたりします。それをみせて「くだもの なんだ？」とページをめくると、色刷りの同じ切り口の絵と、くだものの全体の絵が左右同時に見られます。
なんだろう？という謎解きや、「レモン！」「いちご！」などと答えをいう楽しみ、そして見るからに美味しそうなくだものの絵。子どもを引き付ける力にあふれた作品です。
休み時間が始まると、バラバラと子どもたちが図書室に集まってきます。早く来た子が退屈しないように、集まったのが二人からでも、読み始めます。途中から来た子でもわかるように、導入はストーリーのない絵本が向いています。
食べ物の絵本は、子どもに人気です。それに頼りすぎちゃいけないと思うけれど、最初にその力で引き込んでおくと、次の本にすんなり繋げられますからね。やっぱり、これで行きましょう。
2012/5/17