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「さようなら、オレンジ」岩城けい 筑摩書房
太宰文学賞受賞作。で、芥川賞候補。
いつ、どんな経緯でリクエストしたのか全然覚えていないけど、図書館から連絡が来たので受け取った本。そうしたら、夫もダブってリクエストしていた。彼も、なぜ注文したのか全く覚えていないというから笑ってしまう。
最初、なぜ、この本が日本人によって日本語で書かれているのだろう・・・と少し私は混乱してしまった。それから、だんだん物語世界に引きずり込まれていきはしたのだが。
実は、この本を読んだのは一ヶ月ほど前のことだ。その頃、私の精神状態はあまりよろしくなく、受け止めるにはこの物語はハードすぎる側面があったのかもしれない。どこかで、薄い紙を何枚か重ねてその向こう側から透かして読むような読み方をしてしまった。そうしなければ、読めない気がしたのだ。だから、ここに感想を書くのは正当ではないような気がして、なかなか書けなかった。
まあ、そういうことだ。
ここで扱われているテーマが、その時の私には重かった、と。
それだけを記録して、この本については、終わりたい。
ってか、正月しょっぱなから、こんな書き出しでいいのか?
と自分に突っ込んでしまったわ。やれやれ。
2014/1/5