キアズマ

キアズマ

2021年7月24日

110

「キアズマ」 近藤史恵 新潮社

「サヴァイヴ」以来久しぶりの近藤さん、自転車ものです。

それにしても近藤史恵、すごいなあ。特に何があるってわけでもない。大事件があるわけでもなければ、大きな謎があるわけでもないのに、このわくわく感、ぐいぐい引っ張る力は、何なんだろう。自転車そのものの魅力なんだろうか。

風を切って走る気持よさを思いながら読める。自分もヒルクラミムくらい、ガシガシ登れるんじゃないかと錯覚しながら読める。で、近所のスーパーに行くにも電動のスイッチを入れて自転車をこぐ自分に後で気づくのよね・・・・。

近藤さんの自転車小説は、とりあえず買って損はない、とみた。

2013/11/12