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「吉野朔実劇場 本を読む兄、読まぬ兄」 吉野朔実 本の雑誌社
「本の雑誌」の連載に、多少の書き足しを付け加えた本。連載時に絶対に読んでいるはずなのに、結構、新鮮に読めてしまったのは作品の力なのか、それとも私の記憶力のなさか。どっちもだなあ、きっと。
「お札の絵柄を考える。」というのが面白かった。日本人で外国に一番認められているのは誰だろうって考えたら福沢諭吉じゃないよね、ってところから始まって、オノ・ヨーコか、イチローか・・・。さて、誰に落ち着いたでしょうか。そして、決まったお札を使ってドラマを作るとなぜ困るのでしょうか。
巻末の、手について原稿用紙一枚分の肉筆原稿を書く、という企画が思いの外面白かったのでありました。
2013/10/4