77
「空への質問」高階杞一 大日本図書
「早く家へ帰りたい」の高階杞一の詩集。あれは、本当に辛かったけれど、この詩集は、暖かくて素直で子供にも読んでほしいような素晴らしい本だ。あ、「早く家へ帰りたい」がひどかったとは言ってないよ。あれも、すごい詩集だった。ただ、つらすぎただけで。
ここへぼくを呼んだのは
なぜですか
ここに今 ぼくのいるのは
なぜですか
ここに今
ぼくのいる意味は
なんですか
この広い宇宙の中で
ぼくは
なんですか
なんだろう
(引用は「空への質問」高階杞一 より)
という、本の表題と同じ題名の詩は、同じようなことを考えたことがある子がきっと大勢いる。小学校高学年から、中学生くらいでこの詩集に出会えたら、「思いを言葉にする」ということに気がつけるようになるかも。
2019/8/11