空への質問

2021年7月24日

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「空への質問」高階杞一 大日本図書

「早く家へ帰りたい」の高階杞一の詩集。あれは、本当に辛かったけれど、この詩集は、暖かくて素直で子供にも読んでほしいような素晴らしい本だ。あ、「早く家へ帰りたい」がひどかったとは言ってないよ。あれも、すごい詩集だった。ただ、つらすぎただけで。

 ここへぼくを呼んだのは
 なぜですか

 ここに今 ぼくのいるのは
 なぜですか

 ここに今
 ぼくのいる意味は
 なんですか

 この広い宇宙の中で
 ぼくは
 なんですか

 なんだろう

              (引用は「空への質問」高階杞一 より)

という、本の表題と同じ題名の詩は、同じようなことを考えたことがある子がきっと大勢いる。小学校高学年から、中学生くらいでこの詩集に出会えたら、「思いを言葉にする」ということに気がつけるようになるかも。

2019/8/11