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「食の軍師」 泉昌之 日本文芸社
夫が密かに購入していた本。もう、どうするのよ、また本買って。置く場所ないじゃないのっ!!と言いながら、にまにま読む私。
その昔、ずいぶん古い昔、この著者の「かっこいいスキヤキ」を読んだものです。あの頃から比べるとずいぶん作風が変わったなあ、と夫としみじみ。ねちっこさは少し減ったかも。その分、他者と感覚を共有する余裕ができてきたのかな・・なんて言うほど、余裕はないみたいだけど。
おでん、もつ焼き、寿司、蕎麦、とんかつ、バイキング、餃子、焼肉、弁当などを、どのように食べるか、ただそれだけの話なんですが、相変わらず深い。あいまに登場する醤油の魔術師も、なかなか愛嬌があってよろしい。
それにしても、この人、二十年以上もこんな事ばっかり考えていたのかなあ。
こういう人、好きだ。
2011/9/6