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「鳥と雲と薬草袋」 梨木香歩 新潮社
西日本新聞に連載した記事にあとがきを添えた本。九州を中心とした地名にまつわるエッセイ。
「晴々とする『バル』」という章があって、このごろスペインに妄想旅行することの多い私はすっかりピンチョスで一杯やれる居酒屋の話のように思い込んでしまった。そしたら、「原」を「バル」と読む地名の話なのね。長者原、西都原、新田原。南の方では「原」を「バル」と読むのだな、と思った覚えがあったのだけれど、はて、それはどこに行った時に思ったのかしら。沖縄だったっけか。
残念なことに地名は思い出せないけれど、「原」を「バル」と読むとせいせいとして気持ちのよい響きだと感じたことははっきりと覚えている。
梨木さんは随分いろいろな場所を旅して歩いているのだな。経歴をあまり公にしないので、謎の多い人だ。
2013/7/25