読書

薬指の標本

35 小川洋子 新潮文庫 コペンハーゲンで転んでしまった。私がいけない。なぜ、旅先で私は転ぶのだろう。たぶん、己を失うからだ。知らない土地で、心が浮き上がりす…

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34 小川洋子 新潮文庫 コペンハーゲンで読んだ本。薄い短編集。初刊は2006年である。もう二十年近く前なのね。でも、小川洋子らしさにあふれている。 表題作「…

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探しものは北欧で

33 森百合子 だいわ文庫 トランジットのために一泊したヘルシンキから、コペンハーゲンに移動したあたりまでに読んだのがこの本。北欧で北欧本を読む。 私は子ども…

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沢田研二

32 中川右介 朝日新書 やれやれ。長旅から帰国しました。しばらくオリーブオイルの入った食べ物はいらない気がする。現在、絶賛時差ボケ中であります。年齢とともに…

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思わぬところからの素敵

31 宮田珠己  新刊が出たらとりあえず即買いの宮田珠己である。「植物のふりした妖怪」同様、これもZINEなので一般書店では、たぶん買えない。ほしい人は、ネッ…

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恩送り 泥濘の十手

30 麻宮好 小学館 夫のおすすめ。名前すら知らない作者であったが、とても良かった、第1回警察小説新人賞受賞作「泥濘の十手」を改題改稿した作品だそうだ。 江戸…

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植物のふりした妖怪

29 村田あやこ 宮田珠己 路上園芸学会 著作はとりあえず即買いの宮田珠己と、路上園芸学会の村田あやこの共著。これは本というか、ZINEなんだそうだ。ZINE…

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実母と義母

28 村井理子 集英社 「ゼロからトースターを作ってみた」の翻訳者がこの本の著者なんだって。翻訳だけじゃなくて、作家でもあったのか。 この本は、かなり癖のある…

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女ことばってなんなのかしら?

27 平野卿子 河出新書 女ことばについては、以前に「女ことばと日本語」を読んでとても驚いたものだ。本書にも最初の方に書かれていたが、そもそも世間で女ことばだ…

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僕らの戦争なんだぜ

26高橋源一郎 朝日新聞社 「この30年の小説、ぜんぶ」以来の高橋源一郎である。あれは、斎藤美奈子との共著であったが。私は高橋源一郎はあんまり読んだことがない…