偉い人ほどすぐ逃げる

16 武田砂鉄 文芸春秋 武田砂鉄を前にも読んだよなあ、と思って検索したら、2020年の三月に読んでました。数字だけ見るとついこの間のことなのだけれど、遠い。…

実力も運のうち 能力主義は正義か?

14 マイケル・サンデル 早川書房 「エルサレム〈以前〉のアイヒマン 大量虐殺者の平穏生活」ほどじゃないけれど、かなり苦闘した本。内容が固いこともあるけれど、…

中古典のすすめ

93 斎藤美奈子 紀伊国屋書店 中古典とは、著者、斎藤美奈子による造語で、古典未満の中途半端に古いベストセラーを指す。歴史的な評価がまだ定まっていないこれらの…

東大生はバカになったか

「東大生はバカになったか 知的亡国論+現代教養論」立花隆 面白かったです。本書を勧めてくれた、パルティオゼットのお友達、某高校生君に感謝。 効率のよい暗記を中…

世界が完全に思考停止する前に

「世界が完全に思考停止する前に」森達也 我が家は、ほとんどテレビでニュースやワイドショーを見ない。おちびが、嫌がるのだ。それも、ものすごく。死んだ、怪我した、…

メディア・リテラシーの問題

「うつ病が日本を滅ぼす!?」香山リカ 創出版 「視点をずらす思考術」森達也 講談社 8人に一人が潜在的うつ病の恐れがあり、そのうち4人に一人が精神科を受診して…

オニババ化する女たち

「オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す」三砂ちづる わちゃー。言っちゃってるなあ、って思いました。はらはらします。この人は、どこまで自分の言葉がどう受…

文芸誤報

「文芸誤報」 斎藤美奈子 朝日新聞出版  これは、週刊朝日と朝日新聞の書評をまとめたものです。 斉藤さんは、作者に偏見を持たずに何でも読まれるから、そこが好き…

日本語が亡びるとき

「日本語が亡びるとき 英語の世紀の中で」 水村美苗 これは、がっぷり、がっつり、ずっしりの本でございました。 重たくて、読み応えがあって、途中でしんどくなるけ…