火明かり

89 アーシュラ・K.ル=グウィン 岩波少年文庫 「ゲド戦記」シリーズ最後のストーリーと講演記録、エッセイなどを収録した一冊。ル=グウィンは「暇なんかないわ、…

世界はラテン語でできている

82 ラテン語さん SB新書 作者は「ラテン語さん」という名前でXにラテン語のうんちくを展開している人である。ラテン語と世界史、政治、宗教、科学、現代、日本と…

ことばの白地図を歩く

81 奈倉有里 創元社 信頼の奈倉有里さんの一冊。創元社の「あいだで考える」シリーズである。このシリーズは、創刊のことばによると「本を読むことは、自分と世界と…

消費される階級

46 酒井順子 集英社 日本のアイドルに一重まぶたはいない、韓国アイドルには一重まぶたがいるという指摘になるほどと思う。そういわれてみればそうかも。学生時代、…

図書館には人がいないほうがいい

11 内田樹  朴 東燮編訳 アルテスパブリッシング 韓国版がオリジナルで、それを翻訳したのがこの本。韓国で結構人気の内田樹の本を本書の編訳者でもある朴 東燮…

言語学バーリ・トゥードRound2

138 川添愛 東京大学出版会 「AIは『絶対に押すなよ』を理解できるか」という副題をもつ一巻目に続く第2ラウンドである。今回の副題は「言語版SASUKEに挑…

家父長制の起源

134 アンジェラ・サイニー  上野千鶴子が、目からうろこがボロボロ落ちる、とワクワクした様子で絶賛していたので読み始めたのだが、これが手ごわかった。一週間以…

宮田珠己の楽しい建築鑑賞

133 宮田珠己 著・写真 傍島利浩 我が家の新刊即買い作家のひとり、宮田珠己氏の新作。「路上のセンス・オブ・ワンダーと遥かなるそこらへんの旅」以来である。本…

あらゆることは今起こる

108 柴﨑友香 医学書院 ADHDと診断された作家の内側で何が起こっているのか。それを日常のあらゆることから書き起こした本。私はこの人の「待ち遠しい」という…