だからあれほど言ったのに

97 内田樹 マガジンハウス あちこちの媒体に書いた文章を編集して一冊にまとめた本。だから本としての一貫性には欠けるが、書いてある内容については、そうだよなあ…

夜と霧

89 ヴィクトール・E・フランクル みすず書房 前回、東北旅行で「アンネの日記」を読んだように、旅先でなければじっくり読み切れないような重い本を一冊は持ってい…

勇気論

79 内田樹 光文社 毎度おなじみ内田樹センセイである。この方が神戸女学院大学の先生だったころ、たまたまご近所に住んでいた。地の利で、退官記念講演を聞きに行っ…

夕暮れに夜明けの歌を

65 名倉有里 イースト・プレス 友人が褒めていた本。読んでみたら、素晴らしかった。 作者はロシア文学研究者にして翻訳家、ジャーナリスティックな文章も発表して…

言語学バーリ・トゥード

56 川添愛 東京大学出版会 副題は「AIは『絶対に押すなよ』を理解できるか」である。コミュニケーションにおいて、人に伝えたい内容は「意図」である。日常レベル…

テレビマン伊丹十三の冒険

50 今野勉 東京大学出版会 著者はテレビ番組制作会社「テレビマンユニオン」の創設者の一人である。テレビ局が番組制作を行うことがほとんどであった時代において、…

ヴェネツィア 都市のコンテクストを読む

42 陣内秀信 鹿島出版会 さて、これも夫の本である。正直言って前の本と似たようなことが書いてある。どっちかっていうと、こっちのほうがより研究書っぽい感じはあ…

ヴェネツィア 水上の迷宮都市

41 陣内秀信 講談社現代新書 旅の途中で、ついに読み本が尽きてしまった。なので、夫がもってきた本に頼ることに。こういう機会に、自分では選ばないような本に出会…

女ことばってなんなのかしら?

27 平野卿子 河出新書 女ことばについては、以前に「女ことばと日本語」を読んでとても驚いたものだ。本書にも最初の方に書かれていたが、そもそも世間で女ことばだ…

僕らの戦争なんだぜ

26高橋源一郎 朝日新聞社 「この30年の小説、ぜんぶ」以来の高橋源一郎である。あれは、斎藤美奈子との共著であったが。私は高橋源一郎はあんまり読んだことがない…