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「あやしい探検隊済州島乱入」椎名誠 角川書店
あまり多くを期待せずに読む本である。旅客船に乗って講演を二度ほどする仕事を得たシーナが、そのついでに寄港地である済州島であやしい探検隊を招集してしばらく遊んじゃおうというだけの本である。
あわび粥がうまそうで、カジノが面白そうで、でも、間違うと大損して、居酒屋の店主とかレストランのシェフとか出版社の重役とか弁護士とか会社員とかいろんな仲間がそれぞれにバカな失敗をして、飲んで騒いで釣りをして忘れ物をして帰っていく。そういう話である。
シーナはずいぶん元気がなくなって心配していたが、とりあえずまだ旅はしている。そういうことだ。
2016/6/1