いまさら、クリスマス

今さらだけど、年末の、小さなエピソード。

おちびの遊び友達のAスケくん。
小2だけど、六年生のおちびをあきらかに同レベルだと捉えて、タメ口をきいている。おちびも、特に咎めない。というか、傍で見ていて、実際に同レベルだなあと思うもの。

外遊びの好きなおちびは、同学年の子だと、一緒にかくれんぼや鬼ごっこをやってくれないので(部屋にこもって、恋バナとか、高学年女子は他のことで忙しいのよ。)身体が動かしたくなると、低学年男子と走り回っている。

Aスケくんは、男っぽくありたいカッコつけ坊主だから、二年生が音楽会でかわいい猫耳と尻尾付けて「11ぴきのねこ」をやったりするのが我慢ならない。で、「二年生は何をやるの?」と聞くと、「俺らはやんない。なーんにも、やんない。」と睨みつけて、答えた。本番ではかわいい猫だったんだけどね。

そのAスケくんのお宅は、ゲーム禁止令が出ている。子どもは外で元気に遊べ!が至上命令で、実際に、彼は毎日外でせっせと遊んでいるのだが、じつはDSが欲しくてたまらない。親は絶対買ってくれないので、彼、考えて、二学期頭くらいから、ずっとサンタさんにお願いすることにしていた。毎朝、登校班で歩きながらの話題は、どんなDSがいいか、どんなソフトがいいか、そんなことばっかりだったそうだ。一生懸命お願いすれば、きっとサンタさんは届けてくれる、と彼は信じ、願い続けてきた。ので、周囲も、固唾を飲んで、見守っていたのだ。さあ、本当にサンタさんは、DSをもってきてくれるのだろうか・・・・。

クリスマスの朝、おちびは、Aスケくんと遊んだ。サンタさん、持ってきてくれた?と聞いたら、「DSなんて、俺、いらないんだ。あんなもん、すぐに壊すに決まってるからな!」だって。枕元には、ベーゴマがあったそうだ。ベーゴマやろうぜ、といったAスケくん、ものすごく元気なかった、って。

まあ、いろいろお考えはあろうが。しかし、サンタさん、Aスケくんがあんなにあんなに欲しがってたんだもの、時間制限付きとかで、持ってきてくれても良かったのにな、とちょっとおもってしまう。ってか、サンタさんって、お願いしたからって、その家庭の方針に背くものは持ってきてくれないんだ!と周囲の子どもたちも、知ってしまって、愕然としているのであった。

2011/1/11