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「かわいいころを過ぎたら」青沼貴子 メディアファクトリー
その昔、「ママはぽよぽよザウルスがお好き」という育児マンガがあった。ちょうど自分の子育て期とぴったりあった時期だったので、結構楽しんで読んだ。子育てというのは驚きのエピソードの連続なので、日常を描くだけで結構大笑いできるものだと思ったものだ。登場人物は、リュウとアンという兄妹であった。そのリュウが生意気な思春期に差し掛かった時期のマンガがこれである。図書館の棚で思いがけずに発見し、懐かしさのあまり借りてきた。
ママべったりで、一生ママのそばにいるね、なんて抱きつきながら可愛い声で言っていたリュウも思春期になると「うっせーな」しか言わなくなる。わけのわからん服装をして、エロサイトをこっそり見るようにもなる。一人暮らしを志向するようになる。
まあ、そうだとしても、かわいいころを過ぎても、やっぱり息子は可愛いもんなんです、と青沼さんは言うわけですな。
でもさ。思春期過ぎると大人になっちゃうんだよねー。どこかでやっぱり、「かわいい」という気持ちも切り離していかないと、きちんと子離れできない親になっちゃうからね。気をつけようっと。
2016/5/10