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「ニッポン桃源郷案内 すごろく旅行のすすめ」
石川浩司 筑摩書房
先日、高野秀行氏と石川浩司氏のトークイベントを聞きに行ってきた。高野さんはおなじみだけど、石川さんは初めて。聞いてみると、彼も随分とあちこち旅行しているのだった。
石川浩司って、「たま」のパーカショニストだった人だ。ランニング一枚でドラム叩いている人がいたでしょう。って、何人がわかるんだか。彼は今「パスカルズ」というバンドにいて、フランスでチャート一位を取ってツアーをやったりしてるそうだけど、じゃあ、なんで日本で人気がないのかしら。って本人も言ってたけど。
その石川氏が友だち大勢と一緒にすごろく旅行というお遊びをやっていまして。双六の賽の目の数だけ電車の駅を通過していくのね。で、くじを引いてくじの指示通りの行動をする。そのせいで、とある駅でいきなり十人以上の人間が左耳を手で抑えながら歩きまわったりするわけですな。ろくに宿もない駅で止まるはめになったりもするわけです。
こういうお馬鹿な遊びは学生時代にさんざんやってた気がするけど、いい大人になってもやってるってあたりが好きだぜ、と思う。だんだん遊んでくれる人が減ってくるものだけど、そこはそれ、自由業って素敵よね。
パスカルズ、フランスでもすごろく旅行やってくれ、本を書いてくれ、と思った。
2013/7/3