すすれ!麺の甲子園

すすれ!麺の甲子園

2021年7月24日

「すすれ!麺の甲子園」 椎名誠

以前にパルティオのお友達が日記で紹介されていて、そのときから、読んでみたい!と思っていた本。教えていただいて、ありがとうございました。おもしろかったです。

日本人ほど麺を食っている民族はいない、と結論に達した椎名誠ほか「爆裂麺食いがしがし団」の一味が、日本中の麺を食べ歩いて、どこの麺が本当にうまいか決めよう、という本。いやあ、うまかったっす。夜中に読んでいると、どんどんおなかがすいてきて、困った、困った。私も麺食いなのでね。ええ、面食いではないんですが。

食べたことのある麺もいくつか登場してきて、ちょっとうれしかったり、また食べたくなったり、たまに、もやしや、くずきりや、烏賊ソーメンなんかが乱入すると、アウェイでがんばれ!と応援したくなったり。名古屋の味噌煮込みや、沖縄のすばには、私も思い入れがあるので、力が入りました。さぬきうどんにも、かなり傾倒する今日この頃なので、定番ではあるけど、ひそかに一票を投じたい思いもあるし。いやあ、麺ってうまいもんねえ。

もやしなんかが入ってるのなら、かんぴょうは、どうなの?と、これも、パルティオのお友達から質問をいただきましたので、ちょっと引用しますね。

今大会は麺の大きな発展にむけて大幅な規制緩和がなされ、ハルサメはもちろんのこと糸コンニャクやトコロテン、クズキリからキリボシダイコンにいたるまで参加OKという太っ腹なところを見せている。
したがってその「麺とは何か」という大会参加のための麺の定義は明確かつシンプルに
1 細くて長いこと(大会規定七センチ以上)
2 大勢仲間がいること(一本ではだめ)
という男らしい単純二項目になっている。ところがここに「ススリ問題」が浮上した。なるほどそれでないとハリガネとか五寸クギなんかが乱入してきてたいへんな騒ぎになるおそれがある。
ここで緊急理事会が開かれた。先に、東北太平洋側地区でエントリーされたかっけが十センチ角の板状ながら「ゆでると口からたれ下がる」ということで参加が許可されたこともからんで「口からたれさげたまま少しずつ噛んでモグモグと口の中に引き込んでいけるもの」という条件が新たに加えられた。これだったら五寸クギなどに乱入され大会がめちゃくちゃになる心配はない。危ないところであった。

(「すすれ!麺の甲子園」椎名誠より引用)

だから、かんぴょうも参加資格はあるんですね。次回参加が期待されます。まあ、次回があれば、なんですが。負けて、さびしく甲子園の土を掘ることになるのだろうか・・。

最後に、どこが優勝したか、それは読んでのお楽しみ、ではありますが。割と意外な展開だったなあ。

2009/1/27