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「ねうちもん京都 お金をかけずに京めぐり」
グレゴリ青山 メディアファクトリー
私の好きなグレちゃんことグレゴリ青山による、京都名所12ヶ所とその周辺の食べる・観る・買うの案内です。前書きが、とてもいい。
本書はしぶちん(倹約家)な京都人である
グレゴリ青山が案内する京都のガイド本です。京都には「観る」べきねうちもんの
お寺や神社、美術館がたくさんあります。そしてその周りにはそのついでに行きたい
ねうちもんの「食べる」「買う」もひそんでいます。今回、グは足を棒にしてそんなねうちもん店を発掘しました。
本当にねうちある京都の店というのは
外見がごく普通だったり、地味だったりして
住んでいる人にしかわからないことが実はとても多いのです。しぶちん京都人の目にかなったお店で
「もととったわあ~」という気持ちを実感してほしい、
そんな思いを込めてこの本を作りました。ぜひ本書を片手にあなたの「ねうちもん京都旅」を充実させてくださいね。
(引用は「ねうちもん京都」グレゴリ青山 より)
ここ一年ほど、暇さえあれば京都に通っている。関西在住終了もカウントダウンを迎えていると考え、近くにいる内に見られる場所は見ておこうと思ったのである。だが、案に相違して、今春は、転勤を免れた。やれやれ。しかし、一年後は、もう、転勤必至である。だから、やっぱり京都をめぐるのだ。
この本に書かれている場所は、かなり回ったぞ。そして、どこも素晴らしく良かった。それにしても、いいところばかりをついているなあ、さすがに。住んでる人は、見る目が違うぜ。
先日は、久しぶりに帰省した息子と、思い立って妙心寺へ行ってきた。妙心寺も、よかった。梅が美しかった。静かな石庭に、心を洗われた。妙心寺はこの本に載っていなかったのだが、帰りがけに、思わず錦市場へ行ってしまった。だって、ものすごく楽しそうだったんだもん、読んだら。
その息子がまだ幼稚園の頃、ほんの短い間、私たちは京都に住んでいた。あの頃は育児に必死で、のんびり京都巡りなんて出来なかった。夫の職場は錦市場のすぐ近くで、息子が幼稚園に行っている間、夫の昼休みにこっそり一緒にランチデートなんてしたこともある。でも、錦市場を楽しむ余裕はなかったなあ・・・。
なんて話しながら、二十歳を過ぎた息子と、錦市場をぶらぶらした。珍しかったり美味しそうだったりする食べ物を見たり試食したりしながら歩いて、それはそれは楽しい時間だった。カフェに入って、お抹茶とアイスクリームを食べた。カルパッチョの串なんかもかじってみた。三木鶏卵のだし巻き玉子と、のと与の鱧と、それからどこだったけか、ふきのとうのお漬物を買って帰った。
みんな、この本を読んでごらんよ。すぐにでも、京都に行きたくなるから。
2012/4/3