タリン、ヘルシンキ旅行記 2

タリン、ヘルシンキ旅行記 2

2021年7月24日

長時間飛行機に乗るのが面倒だなあ、とずっと思っていたのだが、意外に快適に過ごせた。海外旅行は七年ぶりだが、その間に進歩したのね。席に画面があって映画が見放題。若い頃、初めて国際線に載ったときには、遠くに大きめのスクリーンがあって、そこで映画を放映していただけだったのになあ。(遠い目。)機内で「シン・ゴジラ」と以前、映画館でも見た「This is it」と、なぜか「ぐるナイ ゴチバトル」を見た。

ヘルシンキに到着。入国検査は、割にあっさりと終わる。ロンドンやパリは大変だったらしいが、ヘルシンキはヨーロッパの片田舎で、まだ平和だということか。トイレの入口のデザインがかっこいい。

行き交う人が、みんな背がものすごく高いので驚く。夫が言うには、男性トイレの便器が高くて、短足日本人には不利な仕様だそうだ。がんばれ、男たち。

そこから、ローカルのプロペラ機に乗り換えて、エストニアのタリンへ飛ぶ。席の隣に、同じツアーのひとり旅の女性が座る。毎年、夏休みに海外に行くのだが、今年は日数が短すぎて諦めかけていた時に、この短いツアーを見つけて申込んだのだという。中欧に最近は凝っていて、などと旅慣れたご様子。

タリン着。すぐにバスに乗せられ、ホテルへ。添乗員さんは、伸縮ボールペンを長く伸ばして、その上部にニワトリのマスコットを付けて、これを目印にしてください、という。以後、我々は彼女を「ニワトリさん」と呼ぶことになった。

緑の多い、静かな街をバスは走り、あっという間にホテルに到着。もう夕方だ。部屋に入ったら、まず荷解き前に電気とお湯、その他備品をチェックしてください、とのこと。不都合があって部屋を交換する場合もありうるので、と。そこまで添乗員さんがやってくれるのね、と感心する。

本日はこれにて自由行動、夕食は各自で、とのことなのだが、ホテル内で済ませるのがつまらない人は、近所のショッピングモールまで案内してくれるという。十人程度集まって、ぞろぞろと静かな道を歩く。公園の脇を歩いていくと、高い城壁があって、その上に石造りの塔が見える。「のっぽのヘルマン」です、明日観光します、とニワトリさん。

ショッピングモールに到着。三階にはレストラン、地階にはスーパーマーケットがあるという。

我々はそこから自由行動。スーパーで水を買う。サンドイッチ類も売っているが、できれば外食が楽しいよね。そこらを歩いて回る。ハンバーガーショップやピザ屋じゃつまらないので、正体不明のビュッフェスタイルの店に入る。結構な広さの店内に、あれこれ料理が並べてあって、適当に皿にとって、最後にレジに行って精算するスタイル。料理名が書いてあるのだが、それが、エストニア語とフィンランド語とロシア語なので、一体何なのかわからない。サラダらしきものもかなり大雑把で、生のまま親指二本分くらいの大きさにぶった切ってある人参とか小房に分けただけの生のカリフラワーとか、生のきのことか。

肉だと思って食べてみたら魚だったり、肉は肉だが、牛とも豚とも鶏とも思えないので、もしかしてヘラジカ?だったり。夫が自分でサーバーから注いだビールらしき物体は、馬のしょんべんの味だと言っていた。まあ、これが旅行の楽しみだものなあ。

ホテルに帰って、入浴の後、早めに寝る。時差があるので、本来ならもう真夜中だから、ぐっすり眠れた。
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2017/10/16