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マツ☆キヨ「ヘンな人」で生きる技術 マツコ・デラックス 池田清彦 新潮社
マツコづいている私。この本は、マツコと、生物学者の池田清彦の対談。対談が行われたのが3.11の直後だったので話題はどうしても震災や原発が中心になって、マツコには珍しく政治的な発言も多い。そこがまた興味深かった。
外見から見たらマツコのほうが異様な感じがあるが、実は池田先生のほうが結構むちゃくちゃというか、とんでもないことを平気で言う人である。マツコは筋が通っていることをいうものなあ。
石原慎太郎をはっきりと批判しているのが小気味よかった。まあ、ゲイは全員石原慎太郎が嫌いだろうけれど。だって、石原はゲイの存在自体人間性自体をあからさまに否定する人だからね。
同じゲイの中でも、女装癖がニューハーフを差別する構図があるのだなあ。マツコがニューハーフと仲良くしていると、それを非難する仲間がいるって、哀しい。差別されている者同士の中に差別がある、というマツコの指摘は、あらゆる社会に通じるものがある。
2015/11/25