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「三角でもなく四角でもなく六角精児」六角精児 講談社
表紙絵を見ると何となくわかると思う。いろんな刑事ドラマで主に鑑識役で出てることが多いのかな、そういう役者さんである。私はあんまり見ないから知らないけど。どっちかっていうと、タモリ電車クラブ会員としてタモリ倶楽部に出ているのを、私はよく見ている。
四回も結婚しているんだそうだ。（うち、二回は同一人物と！）それってモテ男なんじゃなくて、あまりにも金やギャンブルにだらしなくて、呆れて出て行かれちゃうからだそうで。たしかにダメ男だなー。ギャンブルにつぎ込んで借金で首が回らなくなって、親族に借りて精算して・・・なんて、典型的じゃないのさ。と思ったら、西村賢太の大ファンだってさ。出たよ。だろうよ、と苦笑いしてしまう。
だとしても、憎めない人のよいおっさんではあるのだな。いや、大体そうなんだよね、こういう人たちって。
文章はうまいよ。思わず引き込まれてしまう。最後をきちんとまとめる、読ませる文章だ。夜行列車に乗ってちびちび飲みながら夜を過ごす描写なんざあ、すっかりいい気分になって、明日にでも私も夜行列車に乗りたくなってしまった。
2014/10/26