京都「トカイナカ」暮らし

京都「トカイナカ」暮らし

2021年7月24日

5

「京都「トカイナカ」暮らし」グレゴリ青山 集英社

 

新作が出たら即買いのグレゴリ青山である。和歌山の田舎に四年住んで、田舎すぎる暮らしに疲れ果てた彼らは、今度は都会の近くの田舎、その気に慣れば日帰りで都会で遊べる程度の田舎暮らしを始めた。京都亀山市である。
 
京都のど真ん中まで二時間ちょっとで行けて、しかも庭ではガーデニングを楽しみ、なんと養蜂までできてしまう。もともと京都のまちなか生まれのグレゴリが、京都の穴場、京都の醍醐味を解説しながら、田舎暮らしの楽しみも同時に教えてくれる。これはなかなか貴重な本だ。
 
グレゴリの本を読むと、また京都に行きたくなる。地元民ならではのディープな京都の楽しみ方がわかるし、とりわけ今回は本を愛する者達の古本談義が楽しすぎる。
 
それにしても、ニホンミツバチの養蜂にまで手を出しているとは、フィギュアスケートに夢中なだけじゃなかったのね、グレちゃんてば。虫さされに苦しんだりするエピソードは痛すぎるけど、それでも楽しそうだなあ。
 
田舎暮らしにも憧れてしまう一冊であった。

2015/4/6