北欧旅行記 その5

北欧旅行記 その5

2023年8月9日

朝、ベルゲン空港行のバス乗り場に行く。これから来るバスの表示が電光掲示板に出るはずなのに、エアポートバスの表示がない。来るはずの時間になってもバスが来ないので、もしかして、違う停留所なのか・・と不安になって移動しようとしたところにバスが来る。危ない、危ない。動いていたら乗り損ねるところであった。

ベルゲン空港で早目のランチ。こんなお弁当が売ってる。さすがにノルウェーサーモンは素晴らしいが、シャリがいまひとつなのはしょうがないか。

ベルゲン空港のトイレ。切羽詰まってる感じが面白い。

オスロまで飛行機で50分ほどで到着。空港からオスロ中央駅までエアポートエクスプレスという鉄道であっという間に着く・・・はずだったのだが、一駅手前で停車したっきり動かない。何やら車内放送が入っているのだが、何を言っているかさっぱりわからないので、荷物を持ってホームに出る。乗客が駅員を囲んで何やら聞いている。一緒になって聞くと、どうやらオスロ中央駅で何かトラブルがあったらしく、電車が動けないという。タクシーチケットを配るので、各自タクシーで行ってちょうだい、ということのようだ。タクシーチケットを貰ったが、どこへ行けばタクシーに乗れるのかすらわからないんだけど‥と言っていたら、地元民らしき青年が手を上げてくれ、駅員が、彼について行けという。いやはやありがたい。背の高い彼は、こっちだぜ、と力強く指さして、一緒に改札を出る。タクシー乗り場には大勢人がいて、タクシーは来るけど、次々にほかの人に乗られてしまう。並ぶという文化はないのか?と不審に思っているうちに、例の青年が多人数乗れるタクシーを捕まえてくれる。七、八人が乗り込んで出発。十分ほどでオスロ中央駅に到着。もう一度お礼を言おうと思っていたのに、その青年はさっと降りてあっという間に行ってしまった。私はこんなに他人に親切にしたことがあったかなあ、とまたもや反省する私。

ルーターと呼ばれる観光案内所でオスロパスを買う。これ一枚でいろんな観光名所、博物館、美術館、バス、トラム、地下鉄などが乗り放題という優れもの。あっという間に元が取れるので、オスロに行く人は買ったほうがいいよ。早速、オスロパスを使ってトラムに乗り、ホテルへチェックイン。例によっておすすめのレストランを聞き、すぐそばの二店を紹介してもらう。今までの経験上、フロントで教えてもらったレストランは間違いなくおいしい。もちろん、今回も当たりであった。

ひと休みしてからお散歩に出る。行きがけに教えられたレストランの前を通ったので中に入って夕食の予約をお願いしておく。それから、王宮まで歩く。

結構カジュアルな感じの王宮なので、そのまんま入れそうな気がしたが、入り口に近づくと、衛兵に「入っちゃダメよ」的に制止された。まあ、そうだよね。ここにノルウェーの王様たちが住んでるのか。

王宮付近の綺麗な公園を歩いて、今日は疲れたのでここまで。夕食は、トナカイのシチューとムース(ヘラジカ)であった。

翌日はまずオスロ市庁舎へ。中にムンクの壁画がたくさんある。(最上部写真)ムンクというと陰鬱な絵を想像するが、壁画はわりに普通にまっとうな絵が多い。国王、王妃の肖像画もあったが、よく見るとやっぱりムンクっぽい気がする。この絵で王妃は嬉しかったのかなあ。

視聴者の裏側は港になっている。そこから船に乗って、博物館がたくさんあるビィグドイ地区へ移動。

まずはフラム号博物館。ナンセンが北極探検に出かけたフラム号がそのまんま展示されていて実際の乗り込むこともできる。甲板にいると、周囲に雨や嵐の映像が映って、まるで本当に航海しているみたいで楽しい。

次はコンティキ号博物館。子どものころ、コンティキ号探検記を読んだものなあ。最近の子は読まないのかしら。ヘイエルダールという学者、探検家がパピルスの舟でアメリカ大陸まで航海した船が展示されている。

そこからノルウェー海洋博物館は徒歩で行けたけれど、次のノルウェー民族博物館はちょっと遠いのでバスで行かなければ。と、停留所で待っていたらHop on-Hop off Busという、本来、観光チケットを持っていないと乗れないバスが来て、オスロパスを見せたら民族博物館までなら乗って行っていいよ、と言ってくれる。一人も乗客が乗ってなかったからだと思うけど、ありがたい。助かりました。

ノルウェー民族博物館は古い建物を集めた広い野外型博物館。夫が見たがっていたスターヴ(木造教会)は中に入って見学できる。

フォークダンスや角笛、歌などの実演もあって、とても楽しい。昔の格好をした人があちこちにいる。

バスで市内に戻り、今度はムンク美術館へ。最近新しく建てられたそうで、ムンクっぽくちょっと傾いでいる。

有名な「叫び」は思ったよりも地味な絵であった。「叫び」にちなんだ指輪のお土産が売られていた。

大分疲れたのだけれど、このご近所にアーケシュフース城という13世紀末のお城があるので頑張って行く。あとちょっとで閉館だから、駆け足で見てねー、と言われてしまったので慌てて回る。

中には古いタペストリーがたくさんあった。立派な装飾物も、たくさんの豪華な部屋もあったのだけど、駆け足で回ったのであんまり覚えてない(笑)。

へとへとで夕食。でも、白夜だから、昼のように明るくてランチみたい。ダックのお肉を試してみましたとさ。さて、今日はここまで。

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