台湾旅行記3

台湾旅行記3

2023年12月23日

台北のホテルをチェックアウトして、台湾新幹線で台中に向かう。一時間かからずに高鉄「台中駅」到着。ここは台湾鉄道の新烏日駅と繋がっていて、台湾鉄道の「台中駅」はそこからさらに20分以上電車に乗らないと到着しないというややこしい場所。ちなみに駅のプラットホームは「月台」という。台湾には漢字があふれているので、言いたいことは何となくわかるんだが、我々はどうしても日本語読みしてしまう。「つきだい」と読むと現地の人には伝わらない。書ける、読める、でも、話せないジレンマ。

台中駅は、アートな場所。駅前には大きなオブジェが設置されている。

駅から歩いて、まずホテルに行く。まだ部屋に入れる時間ではないが、チェックインを済ませて荷物を預ける。ホテルは大きなショッピングセンターと繋がっている。そこの二階のお粥の専門店に入って昼食。土鍋に入ったお粥を数種類たのんで、みんなで分け合う。台湾のお粥はおいしい。朝食にも必ず出て、お腹に優しくてありがたい。

満腹になったので、バス停に出る。バス停近くには日本風の居酒屋がある。日本語も時々見かける。

台湾の自動販売機。見慣れたような、でも、なんか表記の違う飲料水が並んでいる。

バスに乗って「彩虹眷村」へ。ここは、取り壊されるはずだった住宅の壁や床に、一人のおじいさんが色とりどりの絵を描き始め、それがどんどん増殖していき、広がり、誰も止められず、ついには評判を呼び、観光地として認知されるに至った場所。本当に、カラフルな絵があふれている。そして、車いすに乗った、100歳だというお爺さんもいる。

絵のテイストはところどころ違うものもあって、どうやら別の人が途中から参加したらしい。先に消されてしまったり、その上からまた描き直したり、紆余曲折はあったらしいのだけれど、今は見学客が大勢いて、何ともめでたい場所になっている。

不思議な空間を堪能してから、またバスで台中駅に戻る。

日本統治時代の駅舎を見学したのち、「宮原眼科」へ。

ここは、日本統治時代に眼科病院だったところが今はスイーツショップになっている場所。時代を感じさせる建物の中には、書棚や薬用の引き出しなどが立ち並び、レトロな趣に満ちている。ここのアイスクリームが有名らしい、行列してるけどね、と若夫婦が言うので我々老夫婦は先にホテルに戻ることに。休んでいると若夫婦がアイスクリーム美味しかったよ、と隣の部屋へチェックイン。

夜は歩いて火鍋の店へ。どう注文したらいいかわからないでちょっとオタオタしながら適当にたのむ。

メニューに「鴨仔蛋」とあったので、鴨の卵かと思って頼んだら、あらら・・・これ、孵化直前のアヒルの卵を加熱したゆで卵なのね。きゃー。しかし、若夫婦は勇敢である。二人で分け合って食べる。「鶏肉と卵を混ぜた味がする」ですって。そりゃそうだ、そういえば鶏肉も卵も私たちは食べるのに、なんで孵化しかけてると怖いんだろうね、なんて言い合っているとYさんが「でも、羽毛をわずかに感じる」という。うえー、やっぱりだめかも。でも、ちゃんと二人は食べてたよ、偉い偉い。

鍋はおいしかったし、試しにたのんだスイカジュースも非常においしかった。

Yさんがたのんだ謎の三色のデザートもなかなかのようであった。

やっぱり旅先で珍しいものに出会うのは、楽しい。というわけで、四日目も無事に終わったのでした。

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