台湾旅行記5

台湾旅行記5

2023年12月25日

さて、高雄である。
本日は徒歩にて芸術特区という場所へ行く。海沿いの広場や倉庫街アートが並び、面白い空間になっている。そこへのアクセスの道も公園があったりして、なかなか楽しい。

受付のオフィスのようなところへ行って、何らかのチケットを買う。何のチケットなのか、説明されてもよくわかんないが、とにかく時間になったらその場所に行けば、何かが見られるという。まあ、いいや、その時間にそこに行ってみればいい、と言い合う、実にい加減な私たち。

海沿いの道を不思議な芸術品を見ながら歩く。ガンダムの亜流みたいな巨大ロボや、太ったおばさんのオブジェなど。

日本のアニメ文化の影響も大きそうだ。壁に裸の幼い男の子の絵があって、股間の部分に本物の水道が付いていて、そこからちょろちょろ水が流れていて笑う。

屋台が開かれていて、実にやる気のない幼児たちが踊るともなく踊っていたり。路面電車もそばを走っている。

決められた時間に、決められた場所に行こうとして、それがどこか分からなくて彷徨う。彷徨ったあげく、「それはどこですか?」と聞いた場所こそが、そこであった。VRの機械を取り付けられて、高雄の歴史の記録映画と、芸術作品らしい映画を見る。VRは初めてなのでなかなか面白かった。

海沿いの屋台で昼食をとって、ひとやすみ。今度は地下鉄に乗って美麗島駅という駅に行く。ここの駅中にある光のドームが観光スポットだという。最初、暗かったので、なんだ、今日はやってないのかーと言っていたら、いきなり天井全体がステンドグラスのように光りだし、色があふれて様々な映像が写し出される。なるほどねー。

さて、いったんホテルに帰る。帰りがけに行列ができていたお茶屋さんでミルクティーを買う。夫はタピオカ入り、私はタピオカなし。これがねー、一口もらったら、明らかにタピオカ入りが美味しかったのですよ。日本でタピオカ、おいしいと思ったことなかったのになー。なんであんなにおいしいんだろう・・・。

さて、夜は、昨日フロントでおすすめされた「鴨肉珍」へ。結構歩くと遠いのだけど、頑張って行くと、あらまあ、行列ができている。店は、歩道にテーブルを並べただけの露店で、どこにでもある料理屋さんなんだけど、ぐるっと角を曲がっても行列が続いている。もうやめようか、と言い合ったのだけど、別に急ぐわけじゃなし、せっかく来たのだから、と我々にしては珍しく列に並ぶ。

30分以上待ったかなあ。回転は速いみたいで、やっと順番が来た。料理をしているおじさんにその場で注文してから、空いている席に座って食べるかテイクアウトするかみたいなんだけど、これといったメニューもないし、注文の仕方もわからない。でも、店のおじさんが、指さしたり身振り手振りで「ここで食べるのか、持ってくのか」「どれが食べたいのか」みたいなことを聞いてくれるので、鴨肉ののったご飯と青菜炒めとスープを頼むと、「そこへ座れ」と指示される。座って待つと、料理がどんどん運ばれて、食べたらおいしいの!!スープは「下水湯」って、日本語で考えたらどうよ、というネーミングなんだけど、モツの入った澄んだスープ。ものすごく上品な味わい。実は昨日の夕食にも同じものを頼んだのだけど、段違いにおいしい。そして、鴨肉のご飯は、うっとりするほど。

でも、たくさんまだまだ並んで待ってる人がいるし、食べ終えたらそそくさと席を立って帰ってきたのでした。お値段はすこぶるリーズナブルながら、こんなに満足したご飯はないわ。翌日は休みである、というような貼り紙がしてあったから、行ってよかった。

とここまで書いて、ネットで検索してみたら、なんと驚き、この店はミシュランに選ばれていたのでした。日本でもお好み焼き屋さんが選ばれたりしてるけど、そういう感じ?ミシュランの人、偉い。こんな小さな地元の店をちゃんと見つけて褒めてるのねー。みんなも高雄に行くことがあったら、ぜひここに行ってみてねー。

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