女のはしょり道

女のはしょり道

2021年7月24日

181

「女のはしょり道」伊藤理佐 講談社

 

伊藤理佐、36歳頃から書いていた漫画である。「ズルするためにいっしょうけんめい」がテーマ。
 
マスカラをするのが面倒で下手だから、まつ毛のエクステにチャレンジするも、長いまつげがちっとも似合わず、しかも、すぐ取れて撃沈。一重まぶたの小さい目に悩むのに疲れて、瞳が大きく見えるコンタクトにチャレンジするも、妹に笑われて撃沈。美容師さんにまとめ髪を教えてもらってごきげんになるも、「うんこ盛り」と言われて愕然。毎朝化粧をするときれいになれるが、すると肌が荒れてしまうので、すっぴんになり、「キレイでいるためには週半分はブスでないといけないなんて・・・!!ということは人生半分がブス・・・!!」(引用は「女のはしょり道」より)
 
これを読んだ高1娘から「伊藤理佐って可愛いの?」とご質問が。「まあ、割に可愛らしい漫画家さんだよ」とお答えするも、自分でネットを検索したらしく「ふつーのおばさんじゃん。」と、臓物をえぐるような一言。うーむ、君。その言葉を自分が三十後半になってからもう一度思い出すといいよ、と優しく助言してやりました。
 
もともと美容には興味が無い私。きれいになったって、誰に見せるんだ。まだ結婚もしていない頃に、たまたま化粧をしていた私に会った現夫は「おばけ。」とひとこと言いやがった。はいはい。すっぴんでもおばけですが、化粧してるよりは化け物感は薄いからね。
 
というわけで、そもそもが「女のはしょり」もしない私なのではあります。

2015/2/8