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「婚礼、葬礼、その他」津村記久子 文藝春秋
さて、引き続き津村記久子さんです。旅行の申し込みをしたら、その日に友人の結婚式が入ってしまい、仕方なく旅行をキャンセルしてスピーチやら二次会の幹事やらを引き受けたら、今度はそこに会社の上司の父親の葬儀が重なってしまい・・・・というお話。
例によって淡々とした文章なんですが、これがもう、非常に面白い。客観性から生まれるユーモアというか、現実の面白さというか。とりわけ、故人の遺影へ向かって、お前か、と指さしたくなる描写には、つい吹き出してしまいました。
読み終えたら、シンガポールチキンライスが猛然と食べたくなりました。うまいよなあ、あれ。
2013/9/12