学校は日々ドラマ

学校は日々ドラマ

2021年7月24日

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「学校は日々ドラマ [はいすくーる落書]その後」

多賀たかこ 朝日新聞社

 

その昔、「朝日ジャーナル」という雑誌があって、それが主催するノンフィクション大賞を受賞したのが現役高校教師、多賀たかこの書いた「はいすくーる落書」であった。エリート県立高校から底辺の高校に転勤した教師の日々奮闘の記録で、後にテレビドラマ化もされたらしい。私は見てないけどね。で、この本は、その続編みたいなものである。
 
もう25年も昔の高校の実態が描かれている。ゆとり以前だものなあ。北関東の農業高校や工業高校では、シンナーやらバイクやら喫煙やら不純異性交遊やらで、とにかく中退しないで無事卒業させるのに教師が苦労していたらしい。ハードな日々。今の子達はもっとソフトになっているようなきがする。
 
なんでこんな本を読んだんだっけ。「昔の田舎の高校のつっぱりって、すごくなかったですか?」みたいな質問をネットで見かけて、いろんな不良の伝説みたいな話をちらっと見たら、「はいすくーる落書」を思い出して、図書館で検索をかけたら続編を発見して、という流れだったような。それにしても、古いなあ。今はまた、ぜんぜん違う現実がある。あのころは、スマホ、携帯は愚か、ポケベルもなかった時代だものねえ。なつかしい。
 
当時ブイブイいわせてたつっぱりのにーちゃんねーちゃんたちも、中年になっているのね。振り返って、どんなことを思っているのかなあ。それにしても、あの頃の朝日ジャーナルは面白かったんだけどなあ・・・・。

2017/11/29