和菓子のアンソロジー

和菓子のアンソロジー

2021年7月24日

87

「坂木司リクエスト!和菓子のアンソロジー」

小川一水  木地雅映子 北村薫 近藤史恵 坂木司

柴田よしき 日明恩 恒川光太郎 畠中恵 牧野修

光文社文庫

和菓子のアン」の坂木司が、他の人が書いた和菓子のお話も読みたい、と編集者に言った。和菓子の話はあんまりないと聞いて、無いなら書いてもらいたいなあ、と言ってみたら、そこから彼女の好きな作家に和菓子をテーマに小説を書いてもらえるという企画が実現してしまった!それがこの本である。

坂本司自身も一遍書いていて、それは「和菓子のアン」の続編にもなっている。他の人の作品はどれもそれぞれにテイストが違っていて、SFもあるし、ミステリタッチもある。今まで知らなかった作家に触れることも出来て、読書の幅を広げるのにアンソロジーは役に立つなあ、とこれは夫の弁である。

和菓子なんて別に好きでもなかった私だが、最近は和菓子のショーケースをついつい覗いてしまったりしている。影響されやすいなあ。

2015/10/12