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「小太郎の左腕」 和田竜 小学館文庫
「のぼうの城」の和田竜の新作です。そういえば、映画「のぼうの城」はいつ公開なのかなあ。
あっぱれ剛の者の武士、林半右衛門と天才少年狙撃手、小太郎の物語。
いつも通り、ちょっと変わってるけど筋の通った戦国時代の男が登場する。それが林半右衛門だ。小太郎は、ボブ・リー・スワガーだな、と夫が言って、おお、言い得て妙なり、と思った。すげー狙撃手だけど、狙撃するのが嫌なのね。やさしいのね。その小太郎を戦に利用するために、半右衛門はあることをする。そして、それを償うために、命をかける。
それにしても、和田竜の物語は、必ず最愛の女性とは結ばれない男が主人公になる。本当は愛し合っているのに、互いに意地を張り合って結ばれないのだ。これって、作者、何かあったのかしらねー、とおばちゃんは下衆の勘ぐりをするのであった。わはは。
2011/10/28