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「文字通り激震が走りました」能町みね子 文春文庫
「オカマだけどOLやってます」以来の能町みね子である。週刊文春の連載「言葉尻とらえ隊」（2014年6月から2018年2月）の選抜、改稿をまとめたものである。
能町みね子は、賢い、鋭い。ナンシー関を思い出す。ナンシー関はテレビを見ていたけれど、能町さんはネットを見ている。時代だなあ。
でも、時代に擦り寄らない。一本、筋が通っていて、許さないものは、許さない。芯にあるのは、非常にノーマルな倫理観だったりする、と思う。
途中、連載をやめた時期があって、その事情についても書かれている。文春の相撲報道に抗議して、一時的に休載していたのね。でも、しれっと再開している、そのあたりも、いいんじゃないの、と思う。この連載をやめるのはもったいないよ。
能町みね子、これからも注目の作家である。私にとっては。
2018/12/10