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「木暮荘物語」 三浦しをん 祥伝社
このところ、三浦しをんにはまっています。この本も面白うございました。
小暮荘というアパートの住人一人ひとりが主人公になった短編が集まっているので、登場人物やエピソードが重なります。こういう作りって他でも時々見るよね。同じ時空間を別の視点からとらえるというのは、作家としては、やってみたいことのひとつなのかもしれませんね。
面白い章と、それほどでもない章があるにはありますが、全体としては良い出来栄えです。いろんな人がいて、それぞれに一生懸命生きてるんだな、と思えるのが好きです。
それにしても、前編、性的なエピソードが絡みまくってるのに、これって、中学の図書室で借りてきたんですけど、いいのかなー。ま、いいか。うちのおちびが読んでいても、止めはしないから、いいってことで。
中学の選書ってどうなってるんでしょうねえ。図書の担当教諭は、これ、読んでるのかなあ。
2012/11/25