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「未来の年表 人口減少日本でこれから起きること」河合雅司 講談社
「本の雑誌」で椎名誠が勧めていた。少子高齢化が進むと日本はこうなるよ、という具体的事例が年代順に書かれていて、どうにも暗くなるんだよな。椎名誠は先に死んじゃうからいいけど、子供たちは大変だあ。
年寄りが増えると、介護施設や病院や火葬場や墓場がどんどん必要になるんだけど、その後、人口は減少していくから、施設を作った端から、それらはどんどん必要なくなってくる。けど、とりあえずないと困るのよね。空き家はどんどん増えるし、労働人口はどんどん減るし、未婚者もどんどん増えるし、子供はどんどん減るし。
東京も廃墟化していくよ、介護病院地獄が待ってるよ、と具体的数字を上げて説得される。老後は地方に住んだほうがいいかもよ、と。困ったなあ、老後の終の棲家をまだ決めかねている我々。東京に戻るかなあ、と思ってたんだが、廃墟化して介護病院地獄が待ってるのか。どうすべえかなあ。
私はそんなに長生きしそうにないし、なんとか逃げ切れるかもしれんが、子供たちはまともにこの現実に出会うのだなあ。大人たちは何かを隠していると思ったが、こういう事を隠していたんですね、と作者は高校生に言われたんだって。うーむ。
2019/6/13