沖縄旅行記4

沖縄旅行記4

2021年7月24日

三日目の朝。
朝ご飯は、三つあるレストランの一番人気に行ったら40分待ちと言われ、諦めてファミリー向けのバイキングへ。よくあるバイキングでしたが、紫芋のポタージュがおいしゅうございました。

レストラン前の廊下に、朝市が開かれています。豚の顔をそのまま加工したおみやげ品が。流石に買いはしなかったのですが、夫が義姉に送りたい、とつぶやいていました。

準備して、海に繰り出します。また、引き潮なので午後にならないと泳げそうもなく、磯で魚やカニと遊ぼうとしたのですが、おちびがいやがります。なぜかというと、

海の生き物に関する注意書きを読んでしまったのですね。昨日、知らない坊主とさんざん追い掛け回したゴンズイ玉が、実は毒を持っていたと知って、青くなったのです。ハブクラゲに刺されると死ぬこともある、とやたら怖がって、ネットの中しか居たくないというのです。ウニもたくさんいるのですが、踏んだら危ない!と怖がります。怖いものなしだったはずのおちびは、案外、臆病者でした。

それでも、やっぱり磯の魚たちと遊ぶのは楽しいので、グイグイと行ってしまいます。夫は水中もOKのカメラを昨年のハワイ旅行の時に買いました。それでも、なんとなく水につけるのを避けていたのですが、我慢しきれずに、じゃんじゃん水に突っ込んで、海の中で撮影します。勢い余って自分の足まで撮影している夫です。お見苦しくて、すみません。

スポーツチケットがまだ余っているので、午後からドラゴンボートを予約しました。でも、私、すごい怖がりなんだけど、大丈夫かしら・・・。

お昼は朝と同じレストランで、またバイキング。メニューは変わっていて、目の前で天ぷらをあげてくれるのが嬉しかったです。それにしても、息子の食べることと言ったら。

午後は、ドラゴンボート。バナナボートと言われるものと同じですね。細長いボートにまたがって、ジェットスキーで引っ張って、ウインウイン、海を走りまわります。救命胴衣をつけて、ゴーグルもして、いつ海に落ちてもいいように準備・・・って、こわいよおおおお。ジェットコースターより怖い、と言われて、もう、すくみ上がる私です。我が家のほかに、ふたグループほどが一緒です。
「では、全員揃って無事にお帰りくださいね。」
と、係員に言われて出発です。

最初に、お試しで、ぱーっと走ります。きゃあきゃあ言ってる人もいますが、私は硬直しきって、声もでない。おちびが前で「こわい・・・こわい・・・」とつぶやくのが聞こえます。おちびが最年少らしく、ジェットスキーを運転するお兄さんが、「おねえちゃん、こわくない?」と聞いてくれます。「こわい!」ときっぱり。それで、多少スピードを弱めてくれたらしく、同乗の方たちには申し訳ないことをしました。

それにしても、波にあおられ、ぎゃんぎゃん走りまわり、ぼんぼん飛び上がり、右に左に揺さぶられて、涙チョチョぎれるスリルでした。終わったら、持ち手を握る手がしびれて痛かったです。

へとへとで海から上がり、プールでぼちゃぼちゃやってから、部屋へ戻ります。お風呂でさっぱりして、夜はお寿司へ。カウンターで時間内なら食べ放題なんですって。

実は、この時、なんとなーく、嫌な予感がありました。やけに胸焼けがしていたんです。でも、元気なつもりだったんですが・・・。

まずはひと通り握りましょうね、と板前さんが次々にお寿司を握ってくれます。どれもおいしいの。沖縄ならではのネタばかりです。たとえば、こんなの。

海ぶどうといくらの握りです。おいしいのなんのって。ところが、食べているうちに、私、胃がシクシクと痛み出しました。次々食べたいのですが、だんだん苦しくなって、もう、食べられません。

ごめんなさい、もう私はやめておきます、と板さんに言ったら、気を使って、とても小さな握りを作ってくれたんですが、それも無理。おちびも程なくギブアップしましたが、夫と息子はすごい勢いでじゃんじゃん食べ続け、そりゃもう、美味しそうで羨ましくて。

お腹いっぱいで部屋に帰って、実は私、トイレに駆けこんで全て戻してしまいました。うーん。なんだったのでしょう。ドラゴンボートで緊張しすぎたのかもしれません。位が痛くて、背中が張って苦しくて。息子がしばらく背中をマッサージしてくれましたが、そのままその晩はダウンしてしまいました。私が寝込んでいる間に、夫と息子とおちびは花札をして、またまたおちびが勝ったそうです。

なんだか最後が情けない三日目の晩でした。

2011/9/20