飛鳥自転車紀行3

飛鳥自転車紀行3

2021年7月24日

甘樫丘に向かう途中で、飛鳥寺に寄ります。飛鳥大仏を拝見しなくては。と思ったら、何やら大仏さま前で、お坊さんが説教をされています。そうっと団体の中に滑りこんで、大仏さまを拝見して、お話半分で抜け出します。奈良の大仏様よりもお歳上の、優しいお顔立ちの大仏さまでした。

飛鳥寺のそばには、首塚があります。入鹿の首がここまで飛んだって。ほんとかな?

というわけで、甘樫丘に行きましょう。上り道際に自転車を止めようとしたら、地元の人に、もう少し上に駐輪場がありますよ、と教えてもらいます。ありがとう。坂を押して歩くのが面倒で、みんなここに停めちゃうのね、ごめんね。ちゃんと駐輪場に停めて、歩き出します。うーん、意外に長いぞ。坂の町に住む我々ですが、だからって坂が好きなわけでもなければ得意なわけでもない、ブツブツ言いながら、やっと頂上です。おお、ひらける景色!!

若いカップルが近づいてきて、写真撮ってください、とカメラを渡されます。二枚撮ってあげて、では、我々も、と珍しくツーショット写真をとってもらいます。

それはいいんですけどね。我々が頂上からの景色をうっとり見ているその隣で、怪しげな熟年のカップルが熱心に話し込んでいます。男性のほうが海外に行った自慢話を滔々と語り、女性がそのたびに「まあ、すごい。」「まあ、そういうのが私、好きだわ」「そこがいいのよね」などと大騒ぎしています。ちらと見れば、70歳は超えてるかなあ。しっかりと両手を握りあって、どうしたの、君たち。うーん、いくつになっても恋はするもんなんだなあ。

幾つかの山を、あれは天の香具山、あれが畝傍山、あれが耳成山だろう、なんて言い合って、あとで案内板があったので答え合わせしたら、全問正解でした。やったね!遠くの山々まではっきりと見えて、本当にいいお天気でした。

そこからは、もうくたびれたので、飛鳥駅目指して自転車で走り、レンタサイクルを返して、飛鳥駅から電車で帰ったのでした。

楽しい楽しい秋の一日でした。

2011/9/28