讃岐うどん

香川県の旅の余談です。

麺通団「恐るべきさぬきうどん」(新潮文庫)も、さとなお「うまひゃひゃさぬきうどん」(知恵の森文庫)も読んでいる我が家にとって、香川県はうどんの聖地です。ですから、四国に上陸して、昼、夜、朝、昼、と四回、うどんを食べました。食べた種類は、以下の通り。

茄子天うどん(温)
温玉ぶっかけ(冷)
小エビ天うどん(温)
ちくわ天うどん(冷)

いつ食べたうどんが一番美味しかったか、家族で言い合ったのですが、これが微妙に違う。
同じうどん屋でも、一口交換しあうと、全然違う食感だったりして、うーむ、うどん、奥が深いです。

私としては、最後の昼に食べたちくわ天うどんが良かったのだけど、夫は夜、コースの一品として出た温玉ぶっかけがすばらしくうまかった、と。(彼は、朝ごはんのバイキングで、うどんを三杯も食べました。)一方、おちびは、最初の昼に食べたうどんが一番よろしい、と言うのです。

でも、総じて、香川では、どこでも、うどんは実に美味しい。

ところで、夜、かなり深い時間にやっていた「ジュニア枠」というフジテレビ製作の番組、たいそう面白かったのですが、そこで、秋元康と水道橋博士が、「千原ジュニアは讃岐うどんである」と言っていました。

たけしは白米。絶対になくならないし、みんなが好き。
タモリはパン。最初は珍しくて、保守的な人には嫌われたりしていたけど、毎日お昼に(給食で)食べさせられているうちに、お昼はパンを食べるものだとみんなが思って、好きになった。
明石家さんまは常に脂が乗っている大衆魚、さんま、そのもの。
所ジョージはカレー。コメにもパンにも合う。
関根勤と勝俣州和は味噌汁。強い主張はないが、あるとすごく安心する。
紳助は焼肉。昔は一部の人の食べ物だったが、チェーン店の進出とともに、ファミリーにも愛されるようになった。
ダウンタウンは寿司。高級品から回転まで振り幅が広く、見せる顔も違う。コメに乗っている辺りがたけしに近い。

そして、ジュニアは、讃岐うどん。
一部の地域で、ものすごく愛されていたが、今や東京進出もして、東京でもごく普通に食べられる。まだまだ値段は安いが、東京では特にトッピングにいろんなものを乗せたり、いろいろな味を出そうとみんなしている。が、実は、ぶっかけだけでシンプルに食べるのが一番うまいものである。ちなみに、せいじは、ネギである、と。

なるほどねー。
で、私はうどんってうまいよなー、とつくづく、うどんを愛してるのでありました。

2010/7/6