私なりに絶景

私なりに絶景

2021年7月24日

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「私なりに絶景 ニッポンわがまま観光記」宮田珠己 廣済堂出版

「日本全国津々うりゃうりゃ仕事逃亡」に編続く、宮田珠己の国内観光紀行である。仕事からの逃亡を図りつつも、結局仕事のために観光して回っているのは相変わらずである。昔、会社勤めをしていた頃は、会社の机にじっと一ヶ月も座っていれば自動的に銀行口座に生活費が振り込まれたのに、フリーランスになってからは、家の机で同じようにじっとしていても通帳記入をすると残高が変わっていない、と書いてある。ほぼ同じことをやってるのに・・・と。

そんな宮田珠己が、国内の、ちょっと変わった、あまり知られていない絶景を旅して回ったのがこの本である。テレメンテイコ女史が随伴するのも相変わらずだ。

ところで、私の2月はストレスフルである。なぜストレスフルなのか、どのようにストレスフルなのか、書くのも嫌なので書かないが、もう早く2月が終わってほしいと願うばかりである。息も絶え絶えのこの日々、ちょっとハードな本はもう読む気にもならん。真面目な小説も無理、壮大なファンタジーなんて更に無理。宮田珠己のスットコドッコイな紀行文が一番向いている。と改めて思ったことである。2月に入ってすぐ、ひとつ歳も取ってしまったし。ああ、春よ来い。

 

 

2017/2/14