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「アンダーアース・アンダーウォーター」
アレクサンドラ ミジェリンスカ, ダニエル ミジェリンスキ
徳間書店
「MAPS」の作者による、土と水の下の世界の図鑑。これがまた面白いというか興味深いというか、素晴らしいというか。
でも、借りる本じゃないね。ちゃんと買って、書棚において、ときどき取り出してじっくり眺めて、数年間は十分楽しめる、そんな本だ。知識欲盛んな小学生の親御さん、これは買いですよ。子どもがどれだけ楽しめるか、そしてどれだけ多くの知識を得て、夢を膨らませられるか。うっとりしてしまうわ。
今まで見つかった中で世界一深いところまで伸びた根の深さ、知ってる?カラハリ砂漠で見つかったボスニア・アルビトルンカの68mの根なんだってよ。
世界一深い穴って知ってる?ロシア最北部の北極圏に科学者たちが22年かけて掘った12km以上の穴。計画では15km掘る予定だったのに、科学者たちの予想より地球内部の温度が遥かに高かったので、できなかったんだって。12kmで100℃くらいだと思ってたのが、180℃もあって、ドリルが高熱に耐えられなかったんだって。
人類は昔から、いろんな潜水服や潜水艦を工夫して、海の底を深く深く潜っていった。海の底にはチューブワームというふしぎな気味の悪い生物(?)がいたりするらしい。
・・なんてことが、ページをめくるごとに描かれていて、ほほーん、ふうん、と感心してしまう。これを家の書棚においてもらった子どもは幸福だなあ。
2017/2/15