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「空とぶライオン」佐野洋子 講談社
ライオンはねこのためにえものをとっては切って煮てソースをかけてごちそうした。たまには昼寝がしたかったのに、ねこがよろこぶから、がんばった。で、つかれちゃって、金色の石になってしまった。
ねこは、だれもライオンのきもちをわかってなかった。だけど、「きっと つかれたんだ」というこねこがきたから、またライオンは、めをさました。「きみ、しまうまなんかとれる?」ときかれて、ライオンは・・・。
なんだか切ない絵本だった。
とてもとてもがんばったのに、わかってもらえない。
だから、石になってしまったのね。
でも、わかってくれるこねこがきたから、起きたんだ。
ライオンは、いったいどうするんだろう。
佐野さんは、自分が自分である孤独をいつも抱えている人だったと思う。
2014/10/26